サイト内行動履歴セグメントの活用事例について
セグメント「サイト内行動履歴」を使用するとユーザーのサイト内の過去の行動履歴を判別してターゲティングする事が可能になります。
詳細は「過去アクションセグメントの設定」のサイト内行動履歴をご覧ください。
活用事例
ご活用例としては下記のようなものがあります。
活用事例1:ページ閲覧回数を使用した活用例
複数の商品ページがサイト内にあり、商品Aのページを過去30日以内に10回以上閲覧したユーザーがサイトトップページを訪問した際に、商品Aに興味があるユーザーと見なし、商品AのバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図1:ページ閲覧回数を使用した活用例
活用事例2:滞在時間を使用した活用例
過去30日以内のいずれかの訪問(セッション)にて商品Aのページに60秒以上滞在したユーザーが商品Aページを再度訪問した際に、商品Aに興味があるユーザーと見なし、購入を促すバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図2:滞在時間を使用した活用例
活用事例3:ページ閲覧順序を使用した活用例
過去30日以内のいずれかの訪問(セッション)にて商品A~Cの3ページ内で商品Aページを最後に閲覧したユーザーがサイトトップページを訪問した際に、商品Aに興味があるユーザーと見なし、商品AのバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図3:ページ閲覧順序を使用した活用例
設定手順
活用事例の設定手順は下記をご覧ください。
※「3.サイト内行動履歴セグメントの登録」にて活用事例ごとの設定内容を記載しています。
1.ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)の設定/設置とページIDの認識
サイト内行動履歴の機能をご利用頂くためにはサイト内で行動データを取得したいページに、ワンコードメニューにて「トラフィック」の条件を反映させたワンコードタグを設置(ダイレクトコード実装の場合は「トラフィックタグ」というデータ取得用のタグを設置)頂く必要があります。
タグの設置後に「行動履歴取得」というキャンペーンを稼働する事で行動データの取得が開始されます。
サイト内行動履歴では再訪問したユーザーの情報が行動履歴に蓄積されたデータにあるかどうかを参照してセグメントの判別を行います。
図4-1:サイト内行動履歴動作イメージ
トラフィック設定は、
・ワンコード条件としてトラフィック登録をするワンコード実装
・トラフィック登録・一覧メニューで作成したトラフィックタグを直接設置するダイレクトコード実装
の両方で対応可能です。
下記の手順でタグを設定/設置してください。
(1)トラフィックタグIDと認識許可URLの登録
ページ設定>トラフィック登録・一覧のメニューにて「トラフィックタグID登録」より閲覧情報を使用するサイトを識別するための「トラフィックタグID」を登録してください。自動採番でIDが登録され、トラフィックタグID一覧に表示されます。
※トラフィックタグIDは1つの施策(閲覧情報を使用する施策)につき1つのみ使用します。
次に登録されたトラフィックタグIDの「認識許可URL」の をクリックし、ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を設置するページのURLを登録してください。
※ワンコード実装、ダイレクトコード実装どちらをご利用の場合でもトラフィックタグIDの登録と認識許可URLの登録は必要です。
図4-2:トラフィックタグIDと認識許可URLの登録
※認識許可URLはワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)の認識を許可するURLを登録する設定です。この設定で登録したURLのページに設置されたトラフィック情報のみがDLPOに認識され、閲覧情報の取得が可能となります。URLは部分一致で判別されます。ページを限定して登録する場合は絶対パスでURL全てを登録し、特定のディレクトリ配下のページを対象とする場合は「http~ディレクトリ部分」までのURLを登録してください。特にURLを限定しない場合も「http」という文字列を必ず登録してください。
※認識許可URLはページIDの認識数をコントロールするために登録します。ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)の設置により認識される「ページID」は認識上限数は「500個」までとなっています。そのため、例えばサイト内の共通テンプレート部分にワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を設置すると、ページが読み込まれた順番にページIDが認識され、もし閲覧情報を取得したいページの読み込みが501ページ目以降となった場合、該当ページのページIDは認識されません。不要なページでの認識を避け、必要なページのみでページIDを認識させるためにURLを登録してください。
(2)トラフィック条件登録(トラフィックタグ作成)と閲覧情報取得ページへの設置及びアップロード
【ワンコード実装】
ワンコードメニューにて、登録されたトラフィックタグIDを確認の上でワンコード条件としてトラフィックを登録します。
図4-3:ワンコード条件登録
上記「トラフィックタグID」には「トラフィック登録・一覧」にて作成したトラフィックタグIDを選択し、その他情報を記述した上で「登録」をクリックします。
※各項目記載内容の詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
【ダイレクトコード実装】
トラフィック登録・一覧メニューにて、以下手順でトラフィックタグを設置します。
登録されたトラフィックタグIDの「タグ作成」ボタンよりトラフィックタグを作成し、閲覧情報取得ページの</body>の直前に設置してください。
トラフィックタグの作成についての詳細は「トラフィック登録・一覧」をご覧ください
図4-4:トラフィックタグ作成
(3)ワンコードタグ設置(トラフィックタグ設置)ページのブラウザでの読み込みとページIDの認識確認
ワンコードタグを設置したページ(ダイレクトコード実装の場合はトラフィックタグを設置したページ)をサーバーにアップロードし一度ブラウザで読み込んでください。ブラウザで読み込むとワンコードタグ(トラフィックタグ)よりDLPOサーバーにリクエストが送信され、ページIDがDLPOの管理画面に認識されます。
ページIDは対象トラフィックタグID名をクリックして表示されるページID一覧でご確認ください。
図4-5:ページIDの認識確認
※必ずお申し込み時に申請頂いたドメインのサーバーにアップロードしてください。
申請頂いていないドメインのサーバーにページをアップロードしてもページIDは認識されません。また、ページIDの認識上限は「500個」までとなっています。
※ページIDが認識されない場合はアップ先のドメイン、ワンコードタグ(ダイレクトコード実装の場合は制御タグ)設置の有無やJSエラーの有無、設定いただいた条件が正しいかどうかをご確認ください。
2.行動履歴取得キャンペーンの登録と稼働
トラフィックタグID作成及びページIDの認識が完了しましたら、キャンペーンメニューにて「行動履歴取得作成」タブから行動履歴取得キャンペーンを登録し、稼働してください。
ここまでの作業で、トラフィックタグ設置ページでの行動データの取得が開始されます。
図5:行動履歴取得キャンペーンの登録
3.サイト内行動履歴セグメントの登録
サイト内行動履歴のセグメントはセグメント登録画面のセグメント条件から「サイト内行動履歴」を選択して設定します。
図6-1:サイト内行動履歴セグメントの登録
【活用事例1:ページ閲覧回数を使用した活用例】
複数の商品ページがサイト内にあり、商品Aのページを過去30日以内に10回以上閲覧したユーザーがサイトトップページを訪問した際に、商品Aに興味があるユーザーと見なし、商品AのバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図6-2:ページ閲覧回数を使用した活用例
ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を対象の商品Aのページに設置し、ページIDをDLPOに認識させた上で、セグメント登録画面にて下記のようにセグメントを登録してください。
ページIDの選択と追加
サイト内行動履歴種別から「ページ閲覧回数」を選択し、商品AページのページIDを下部のボックスに追加してください。
図6-3:ページIDの選択と追加
回数の入力と検索期間・セッションの設定
回数に「10回」~「 回」と入力してください。上限回数を空にする事で「10回以上」という判別になります。
検索期間は「30日」、セッションは「全訪問」を選択してください。
図6-4:回数の入力と検索期間・セッションの設定
この設定により「過去30日の間のいずれかの訪問(全訪問)時に商品Aページを10回以上閲覧」というセグメントになります。
【活用事例2:滞在時間を使用した活用例】
過去30日以内のいずれかの訪問(セッション)にて商品Aのページに60秒以上滞在したユーザーが商品Aページを再度訪問した際に、
商品Aに興味があるユーザーと見なし、購入を促すバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図6-5:滞在時間を使用した活用例
ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を対象の商品Aのページに設置し、ページIDをDLPOに認識させた上で、セグメント登録画面にて下記のようにセグメントを登録してください。
なお、滞在時間/平均滞在時間はワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)が設置されたページ間を移動した際の時間を判別するため、滞在時間を計りたいページとそのページからの遷移先のページにもワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を設置してください。
(この仕様のため離脱ページでは滞在時間の判別はできません)
ページIDの選択と追加
サイト内行動履歴種別から「滞在時間」を選択し、商品AページのページIDを下部のボックスに追加してください。
図6-6:ページIDの選択と追加
秒数の入力と検索期間・セッションの設定
時間に「60秒」~「 秒」と入力してください。上限秒数を空にする事で「60秒以上」という判別になります。
検索期間は「30日」、セッションは「全訪問」を選択してください。
図6-7:秒数の入力と検索期間・セッションの設定
この設定により「過去30日の間のいずれかの訪問(全訪問)時に商品Aページに60秒以上滞在」というセグメントになります。
【活用事例3:ページ閲覧順序を使用した活用例】
過去30日以内のいずれかの訪問(セッション)にて商品A~Cの3ページ内で商品Aページを最後に閲覧したユーザーがサイトトップページを訪問した際に、商品Aに興味があるユーザーと見なし、商品AのバナーをDLPOのクリエイティブとして配信表示する。
図6-8:ページ閲覧順序を使用した活用例
ワンコードタグ(もしくはトラフィックタグ)を対象の商品A~Cの3ページに設置し、ページIDをDLPOに認識させた上で、セグメント登録画面にて下記のようにセグメントを登録してください。
ページグループでのページIDの選択と追加
サイト内行動履歴種別から「ページ閲覧順序」を選択し、ページグループにて商品A~Cの3ページのページIDを下部のボックスに追加してください。
図6-9:ページグループでのページIDの選択と追加
ページでのページIDの選択と追加
ページグループ下のページにて商品AのページIDを下部のボックスに追加してください。
図6-10:ページでのページIDの選択と追加
順序の選択と検索期間・セッションの設定
順序で「最後」を選択し、検索期間は「30日」、セッションは「全訪問」を選択してください。
図6-11:順序の選択と検索期間・セッションの設定
この設定により「過去30日の間のいずれかの訪問(全訪問)時に商品A~Cの3ページ(ページグループ)の中で商品Aページを最後に閲覧」というセグメントになります。
4.セグメントを使用したキャンペーンの登録
登録したセグメントをキャンペーンのターゲティングセグメントとして選択する事で、「3.サイト内行動履歴セグメントの登録」にて設定した「閲覧回数」または「滞在時間」または「閲覧順序」を元にしたクリエイティブの配信が可能となります。
エリアの選択/追加、ターゲティングとクリエイティブの選択は通常のキャンペーン設定方法と同じですが「1.基本設定」内「オプション設定」をクリックすると表示される「行動ターゲティング設定」にて「2.行動履歴取得キャンペーンの登録と稼働」で登録/稼働した「行動履歴取得キャンペーン」を必ず選択してください。
この選択を行う事でターゲティング判別の際に参照する行動データを蓄積したデータベース(行動履歴取得キャンペーン)が選択されます。
図7:行動ターゲティング設定