Microsoft Clarity連携とは
DLPOのクリエイティブ配信機能を利用して、キャンペーン結果をMicrosoft Clarityで分析できます。
Microsoft Clarityとは、Microsoft社が提供する無料のユーザー行動分析ツールです。Microsoft Clarityの「カスタムタグ」を活用してキャンペーン情報を連携すると、Microsoft Clarityにて対象キャンペーンの各テストパターンごとのレポートを閲覧することができます。
DLPOではキャンペーンのオプション設定による自動連携と、クリエイティブ内に直接JavaScriptを埋め込む手動連携を提供しています。ご利用シーンに合わせてご活用ください。
図1:Microsoft Clarity(ヒートマップ表示)
はじめに
Microsoft Clarityにてデータを分析するには、対象ページにトラッキングコードをインストールする必要があります。
トラッキングコードのインストール方法はMicrosoft Clarityの公式ドキュメントをご覧ください。
設定手順(自動連携)
1.キャンペーン作成
キャンペーンを作成する際、オプション設定で「ヒートマップツール連携」を有効にし、連携対象のツールとして「Microsoft Clarity」を選択してください。
この設定を行ったキャンペーンが稼働すると、対象テストパターンの配信時にカスタムタグ設定イベントが実行され、Microsoft Clarityにキャンペーン情報が連携されます。カスタムタグに設定されるキャンペーン情報は以下の通りです。
表1:カスタムタグ一覧
タグ名(キー) | 設定値(値) | 説明 |
---|---|---|
dlpo campaign | (キャンペーンID)キャンペーン名 | DLPOのキャンペーン名を設定します。 |
dlpo segment | (セグメントID)セグメント名 | 当該キャンペーン配信時のセグメント名を設定します。 |
dlpo pattern | (パターンID)パターン名 | 当該キャンペーン配信時のパターン名を設定します。 |
dlpo creative | (クリエイティブID)クリエイティブ名 | 当該キャンペーン配信時のクリエイティブ名を設定します。 |
■Standardキャンペーン作成
キャンペーンメニュ―からStandardキャンペーン作成にある「キャンペーンを作成する」ボタンをクリックしてください。Standardキャンペーン作成の詳細は「Standardキャンペーン作成による設定」をご覧ください。
「1.基本設定」画面のオプション設定で「ヒートマップツール連携」の「設定する」にチェックを入れてください。その後、表示されるヒートマップツールより「Microsoft Clarity」にチェックを入れてください。
図2-1:Standardキャンペーン作成(オプション設定:ヒートマップツール連携)
■Visualキャンペーン作成
キャンペーンメニュ―からVisualキャンペーン作成にある「キャンペーンを作成する」ボタンをクリックしてください。Visualキャンペーン作成の詳細は「Visualキャンペーン作成による設定」をご覧ください。
「3.詳細設定」画面のオプション設定をクリックし、表示されたオプション設定画面にて、ヒートマップツール連携の「ヒートマップツール連携を有効にする」を「ON」に設定してください。その後、表示されるヒートマップツールより「Microsoft Clarity」にチェックを入れてください。
図2-2:Visualキャンペーン作成(オプション設定:ヒートマップツール連携)
2.Microsoft Clarityにてフィルターを指定する
Microsoft Clarityにて対象テストパターンのレポートを確認するには、フィルター機能をご利用ください。
フィルター画面の最下部にある「カスタムフィルター」にて、対象テストパターンのカスタムタグと値を設定するとレポートが表示されます。
※キャンペーンの施策内容にもよりますが、「dlpo campaign」「dlpo creative」の指定で対象テストパターンを抽出可能です。セグメントや複数エリアをご利用の場合は「dlpo segment」「dlpo pattern」を併せて設定してください。
図3:Microsoft Clarity(フィルター)
設定手順(手動連携)
1.カスタムタグを追加するクリエイティブを作成する
DLPO管理画面にログインし、クリエイティブ>クリエイティブ個別登録にて、ワンコード実装用エディターを選択します。切り替え方法は「JavaScriptを配信する」を選択し、Microsoft Clarityのカスタムタグを追加するJavaScriptを設定し、クリエイティブを作成してください。
例として、デフォルト表示のLPに対しカスタムタグを追加するクリエイティブを作成します。LPの表示内容を変更しないため、「JavaScriptを配信する」要素のみを設定します。
図4:クリエイティブ個別登録画面(ワンコード実装用エディター)
例)実行するJavaScript
window.clarity("set", "experiment", "default")
このJavaScriptが実行されると、Microsoft Clarityにキーが「experiment」、値が「default」のカスタムタグが追加されます。
※キー"experiment"、および値”default”は、実運用の際は表示内容に合わせて変更してください。
※キーに設定可能な文字は「スペースを含む任意の英数字」となります。またキー、値は255文字以内で設定してください。詳細はClarityのヘルプサイトをご覧ください。
2.キャンペーン作成にて対象クリエイティブを設定する
キャンペーンメニュ―からStandardキャンペーン作成にある「キャンペーンを作成する」ボタンをクリックしてください。Standardキャンペーン作成の詳細は「Standardキャンペーン作成による設定」をご覧ください。
「2.詳細設定」画面の「クリエイティブ設定」にて、1.にて作成したクリエイティブを設定してください。
図5:Standardキャンペーン作成「2.詳細設定」
作成したキャンペーンを稼働することで、対象クリエイティブが配信される際に、JavaScriptが実行されMicrosoft Clarityのカスタムタグが追加されることになります。
3.Microsoft Clarityにてフィルターを指定する
Microsoft Clarityにて対象クリエイティブのレポートを確認するには、フィルター機能をご利用ください。
フィルターの最下部にある「カスタムフィルター」にて、対象クリエイティブに設定した「カスタムタグ」のキー「experiment」、値「default」を指定すると、対象クリエイティブのレポートが表示されます。
図6:Microsoft Clarity(フィルター)