DLPOデータ通信フロー
DLPOをご利用時のデータ通信フローは以下の通りです。
図1:DLPOデータ通信フロー
手順 | 内容 |
---|---|
① |
DLPOタグ(※)を読み込み、訪問ユーザーを特定する為のCookieを付与します。 ※ワンコードタグの場合は、同期タグのsmartadlpo.jsまたは非同期タグのsmartadlpo_v3.js、ダイレクトコードタグの場合は同期タグのadlpo.jsを読み込みます。 |
② |
続いてHTMLを読み込みます。 ・同期タグの場合 ・非同期タグの場合 |
➂ |
キャンペーン実行プログラムが、URLリクエストパラメーターに基づいて、どのキャンペーン・クリエイティブを訪問ユーザーに返すかを決定します。 |
④ | クリエイティブがページに配信されます。可能な限り迅速に現在のページ上のDLPOコンテンツが表示されます。 |
⑤ |
訪問ユーザーのビューやアクション等、計測データがデータ収集サーバーに送信されます。 |
⑥ | DLPOで収集したデータは、DLPO管理画面上のレポートで表示されます。 |
表1:手順一覧
Cookieで使用する情報
DLPOではCookieを使用し、取得した情報より各テスト及びパーソナライズ配信を行っています。
■Cookieと連携し取得している情報
・IPアドレス(IPアドレスから類推で訪問ユーザーのアクセス元地域、回線環境等を判定)
・閲覧履歴(閲覧ページ、訪問回数、アクセス日時、OSブラウザ種別等の利用端末情報)
・リファラー情報(訪問ユーザーが対象サイトを閲覧する直前に経由した外部サイトのURL)
・Googleアナリティクスの情報(オーディエンスに紐づくユーザー情報)※1
※1:オプションサービス「GA-DMPオプション」をご契約のお客様が対象になります
■Cookie情報
Cookie名 | 発行サイト | Cookie有効期間 | 利用用途 |
---|---|---|---|
adlpo |
導入サイトドメイン |
90日間(デフォルト値) | 3rdpartyCookieを利用出来ないブラウザ環境の場合、ユーザーを特定するために使用します。 |
guid | t.adlpo.com(※) | 90日間(デフォルト値) | ユーザーを特定するために使用します。 |
表2:Cookie情報
※「guid」の発行サイトは、通常t.adlpo.com(3rdpartyCookie)となりますが、ITP対策としてCNAMEまたはNSレコード設定を実施した場合、導入サイトドメイン(1stpartyCookie)となります。
Apple ITP影響と対策
Intelligent Tracking Prevention(ITP)は、Safari ユーザーのプライバシーを保護するための Apple社の取り組みです。ITP のこれらのバージョンには、次の制限が含まれています。
■ITPアップデートの経緯
ITPは1.0~2.3までアップデートを重ね、規制を強めています。アップデート内容は以下になります。
Ver | 発表日 | 3rd party | local Storage |
1st party |
1st party CNAME・NSレコード方式 |
---|---|---|---|---|---|
1.0 |
17年9月 | 1日で削除 | 制限無し | 制限無し | 制限無し |
2.0 | 18年9月 | 即時削除 | 制限無し | 制限無し | 制限無し |
2.1 | 19年3月 | 即時削除 | 7日で削除 | 7日で削除 | 制限無し |
2.2 | 19年5月 | 即時削除 | 1日で削除 | 1日で削除 | 制限無し |
2.3 | 19年9月 | 即時削除 | 即時削除 | 1日で削除 | 制限無し |
20年10月 | 即時削除 | 即時削除 | 1日で削除 |
CNAME:7日で削除 |
|
23年3月 | 即時削除 | 即時削除 | 1日で削除 |
7日で削除 |
表3:ITPアップデート経緯
■DLPOへの影響
・訪問者数が増加する可能性
Cookie有効期限が7日(ITP 2.1)および1日(ITP 2.2およびITP 2.3)に設定されるので、Safariブラウザからの訪問者数が増加する可能性があります。 訪問者が7日後(ITP 2.1)または1日後(ITP 2.2およびITP 2.3)にドメインに再訪問した場合、DLPOは期限切れのCookieの代わりに新しいDLPO Cookieを付与し、 新しいDLPO Cookie は、ユーザーが同じであっても、新しい訪問者と判別されます。
・訪問ユーザーのプロファイルデータの参照期間の短縮
訪問ユーザーのプロファイルデータ(前訪問時に表示したクリエイティブ・訪問履歴等)の参照期間が短縮される可能性があります。DLPO Cookieは、訪問ユーザーを特定するために、一意のIDをCookieに付与し、DLPO稼働キャンペーンで収集するプロファイルデータと紐付けをしています。Safariブラウザでは、DLPO Cookieの有効期限が7日後(ITP 2.1)または1日後(ITP 2.2および2.3)に切れる場合があるので、削除されたDLPO Cookieに結び付けられたプロファイルデータは、判定に使用できません。
■DLPOでの対策
ITPによるCookie削除の影響を受けない種類の1stPartyCookieで計測可能な、CNAMEまたはNSレコードを利用した新たなトラッキング方式を提供しております。詳細は「CNAME方式」または「NSレコード方式」をご覧ください。
Google Chrome SameSite Cookie影響と対策
■Google Chrome SameSite cookie概要
Google社が2019年7月30日にリリースしたChrome76以降、cookieの利用用途を明らかにすることを目的に、cookieにSameSite属性・Secure属性が設定されていない3rd party cookieをWebサーバーへ送信しなくなります。すなわち、http通信において、3rd party cookieの利用ができなくなります。
■DLPOへの影響
下記改修の実施により、現状Google Chrome SameSite Cookieによる影響はありません。
■DLPOでの対策
DLPOが発行する3rd party cookieに、SameSite属性・Secure属性を付与するよう以下の改修済みです。
<システム改修内容>
①設置ページのhttp/httpsに合わせていたタグの通信を、すべてhttps通信に変更。
②"http"のリダイレクト時URL("http://t.adlpo.com/**"のURL)がクリックされた場合、
"https"("https://t.adlpo.com/**"のURL)へリダイレクトし計測するよう変更。
➁DLPOが発行する3rd party cookieに、SameSite属性・Secure属性を付与。
<リリース日>
20年2月
プライバシー対策
DLPOのデータ収集の仕組みは、個人情報保護法に準拠しており、プライバシーを考慮した設計になっております。
■IPアドレスの収集
サイト訪問者の IP アドレスは、主にアクセス元の地域、組織情報、回線環境等を類推する為に収集しますが、IP アドレスから個人を特定することはありません。また、IPアドレスは、セッション中にDLPOでのみ使用されます。
■オプトアウトの設定
サイト訪問者が、DLPOによるABテスト・パーソナライズ配信を停止(オプトアウト)できるようオプトアウトリンクをサイトに追加することができます。
サイトに次のリンクを追加します。
https://dlpo.jp/cookiepolicy/
ITP対策としてCNAMEまたはNSレコードを設定している場合、専用のオプトアウトページが作成されます。(DLPO管理画面上で確認できます。)
https://計測用サブドメイン.導入サイトのドメイン名/cookiepolicy/index.htm
■GoogleAnalytics4連携(PULL連携)について
GoogleAnalytics4連携(PULL連携)は、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」と連携し、Googleアナリティクスのオーディエンスをターゲットセグメントに設定、ABテスト、パーソナライズ施策を実行することができます。詳細は「GoogleAnalytics4連携設定(PULL連携)」をご覧ください。
このGoogleアナリティクスはデータの収集のためにCookieを使用しています。このデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。この規約に関しての詳細はGoogleアナリティクスサービス利用規約やGoogleポリシーと規約ページをご覧ください。
なお、Googleアナリティクスのデータとの紐づけは、DLPOにて発行するユーザーID(guid)を使用しています。具体的には、対象サイトを表示した際にユーザーIDをGoogleアナリティクスに設定し、バッチ処理にてオーディエンスデータを取得した後、紐づくユーザーを判別することが可能となります。