クロスドメイン計測とは
クロスドメインとは、ウェブサイトが複数のドメインを横断する状態を指します。キャンペーン作成時にLP、コンバージョンページに対し、異なるドメインのページを設定することをクロスドメイン計測と呼びます。例えば、LPのドメインは「aaa.jp」に対し、コンバージョンページのドメインは「bbb.jp」といった設定になります。
DLPOではクロスドメイン計測が可能です。設定方法は「自動設定」と「手動設定」の2通りを用意しており、中でも設定手順が容易な「自動設定」をおすすめしています。自動設定の設定条件に合わない場合は「手動設定」をご利用ください。
自動設定
システム設定にて「クロスドメイン計測」を有効にすることにより、LPからコンバージョンページに遷移する際にクロスドメインとなるかを判別し、クロスドメインの場合は遷移先URLに対し自動的にパラメータ(_dlxud)を付与します。
パラメータ付与前:https://example.com/conversion
パラメータ付与後:https://example.com/conversion?_dlxud=XXXXXX
コンバージョンページでは、URLに自動付与されたパラメータの値を読み取ることで、ドメインを横断する場合も情報を引き継ぐことができ、正しく計測することができます。
■設定条件
- クロスドメイン計測は、以下の遷移方法の場合に有効です。
・<a>タグまたは<area>タグにてhrefにURLを指定して遷移する場合
・formのaction指定にて遷移する場合
設定が有効な場合でも、上記以外でページ遷移が発生する場合は、URLに対し自動的にパラメータが付与されることはありません。 - クロスドメイン計測は、稼働中のキャンペーンすべてに対し有効となります。
- LPからコンバージョンページまでに、他のページを経由する場合、経由するページに対してもワンコードタグの設置が必要となります。
■設定手順
1.クロスドメイン計測の有効化
システム設定にて、セッション管理設定の「クロスドメイン計測」を有効に設定してください。
この設定により、稼働中のキャンペーンすべてに対し、クロスドメイン計測の自動設定が有効化されます。
図1:クロスドメイン計測「有効」
2.ワンコードタグ設置
LP、コンバージョンページにワンコードタグを設置してください。
LPからコンバージョンページへ遷移する際、経由するページがある場合は、該当ページに対してもワンコードタグを設置してください。ワンコードの詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
※すでに設置済みの場合は対応不要です。
3.ワンコードルール更新
「クロスドメイン計測」の設定はDLPO通信ファイルに書き込まれるため、ワンコードルールを更新してください。ワンコード設定にて「ワンコードルール設定」の「作成/更新」ボタンをクリックしてください。詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
4.キャンペーン作成
Standardキャンペーン作成、またはVisualキャンペーン作成にてキャンペーンを作成し、稼働させてください。キャンペーン作成の詳細は「Standardキャンペーン作成による設定」または「Visualキャンペーン作成による設定」をご覧ください。
既に稼働中のキャンペーンに対しても、ワンコードタグが正しく設置されている場合は、クロスドメイン計測が可能となります。
手動設定
特殊な条件により自動設定をご利用いただけない場合、手動設定にて遷移先URLにクロスドメイン計測用のパラメータ(_dlxud)を付与してください。
パラメータ付与前:https://example.com/conversion
パラメータ付与後:https://example.com/conversion?_dlxud=XXXXXX
コンバージョンページでは、URLに付与されたパラメータの値を読み取ることで、ドメインを横断する場合も情報を引き継ぐことができ、正しく計測することができます。
■設定手順
1.クロスドメイン計測の無効化
システム設定にて、セッション管理設定「クロスドメイン計測」を無効に設定してください。
図2:クロスドメイン計測「無効」
2.ワンコードタグ設置
ドメインが切り替わるトリガーとなるボタンやリンクがあるページ、コンバージョンページにワンコードタグを設置してください。ワンコードの詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
※すでに設置済みの場合は対応不要です。
3.ワンコードルール更新
「クロスドメイン計測」の設定はDLPO通信ファイルに書き込まれるため、ワンコードルールを更新してください。ワンコード設定にて「ワンコードルール設定」の「作成/更新」ボタンをクリックしてください。詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
4.ボタンやリンクの編集
遷移先URLにクロスドメイン計測用のパラメータを付与するために、メソッド(_adlpoxd)を用意しております。メソッドの引数に遷移先URLを渡すことで、クロスドメイン計測用のパラメータが付与されたURLを戻します。
以下例は、いずれも「https://example.com/page.html?_dlxud=XXXXXX」という形式のURLを取得し、遷移時に指定しています。
例)<a>タグのonclick属性にメソッドを追加した場合
<a href="https://example.com/page.html" onclick="_adlpoxd(this)">Link to Page</a>
例)JavaScriptにてメソッドを呼び出す場合
var originalUrl = 'https://example.com/page.html'
var newUrl = _adlpoxd(originalUrl);
// 遷移処理
// window.location = newUrl;
ドメインが切り替わるトリガーとなるボタンやリンクの処理は、メソッドを使用してクロスドメイン計測用のパラメータが付与された遷移先URLにて遷移するように設定してください。
実装方法については、サイト制作のご担当者様とご検討をお願いいたします。
5.キャンペーン作成
Standardキャンペーン作成、またはVisualキャンペーン作成にてキャンペーンを作成し、稼働させてください。キャンペーン作成の詳細は「Standardキャンペーン作成による設定」または「Visualキャンペーン作成による設定」をご覧ください。
注意事項
- 複数のドメインをご利用でない場合、サブドメインが変わるだけの場合は、クロスドメイン計測の対象外となるため、設定の有効化は不要です。
- クロスドメイン計測の対象ドメインは、アカウント設定の導入サイト情報「利用ドメイン」に登録いただいたドメインからサブドメインを除く、ユニークなドメインが自動で登録されます。
- 自動設定では、<a>タグまたは<area>タグにてhrefにURLを指定して遷移する場合、またformのaction指定にて遷移する場合のみに対応しております。それ以外でのページ遷移には対応しておりません。
- 自動設定では、パラメータは自動的に付与されるため、お客様のシステムでパラメータの制限などをされている場合、遷移に影響がある場合がございます。
- 自動設定にて対応できない場合は手動設定をご利用ください。