コンバージョン計測のタイミング設定とは
コンバージョンは4種類のタイミングで計測する事ができます。
施策内容に応じて、計測タイミングを設定してください。計測タイミングの設定は実装方法により異なります。
計測タイミング
計測タイミングは以下4種類となります。
■ページビュー
コンバージョンタグを設置したページを閲覧した場合にコンバージョンを計測
図1ー1:ページビュー
■クリック
指定したリンク要素をクリックした場合にコンバージョンを計測
図1-2:クリック
※配信したクリエイティブの内、複数のAタグのクリックを個別に計測したい場合も計測タイミング「クリック」を選択したコンバージョンタグを設置してご利用ください。(コンバージョンとしてクリックを計測します) クリック要素数分のコンバージョンタグを設置してください。
■滞在時間
コンバージョンタグを設置したページに一定時間以上滞在した場合にコンバージョンを計測
図1-3:滞在時間
■スクロール
コンバージョンタグを設置したページ上の任意の地点までスクロールした場合にコンバージョンを計測
図1-4:スクロール
※スクロールによるコンバージョン計測では、別途jQuery(バージョン1.2.5以上)が必要となります。コンバージョン計測対象ページでjQueryが読み込まれていることを確認してください。
コンバージョン計測条件について
コンバージョンの計測はLPでクリエイティブが配信表示されてから開始されるセッション時間内(セッション時間は「システム設定」にて変更可能です)にコンバージョンタグが読み込まれた場合に「直接遷移コンバージョン」として計測、セッション時間経過後(かつCookieの有効期間内)にコンバージョンタグが読み込まれると「間接遷移コンバージョン」として計測されます。直接遷移/間接遷移はレポートのビュー設定で切り替える事ができます。(ただし、間接遷移は「直接遷移+間接遷移」というデータでしか閲覧する事ができませんのでご了承ください)
例)セッション時間を1時間、Cookieの有効期間を90日間とした
図2:設定イメージ
※LPでのクリエイティブ配信後、ターゲティング条件を満たさないでLPを再訪問しデフォルトの表示がされた場合はその後コンバージョンページに遷移しても直接/間接のいずれのコンバージョンも計測されませんのでご注意ください。
設定手順
■ワンコード実装
ワンコード実装にて、コンバージョンのワンコード条件を登録した際の計測タイミングは「ページビュー」となります。
「クリック」「滞在時間」「スクロール」を使用する場合は、該当スクリプトを実行するクリエイティブを作成し、キャンペーンに設定/稼働後に認識されたコンバージョンポイントをキャンペーンに設定する必要があります。
【ページビュー】
ワンコード実装にて、コンバージョンのワンコード条件を登録し、ワンコードルールの設定後、対象ページにワンコードタグを設置してください。
詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
【クリック】
以下手順にて設定してください。
- ワンコード実装にて、エリアのワンコード条件を登録し、ワンコードルールの設定後、対象ページにワンコードタグを設置してください。
詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
- クリエイティブ個別登録の「HTMLエディター」または「ワンコード実装用エディター」にて、JavaScriptを実行するクリエイティブを登録してください。
※ページ内の可変要素のクリエイティブに対して設定を追加することも可能です。
HTMLエディターの場合
HTMLエディター設定にて、クリック計測箇所にクリック時の処理を設定してください。なお、クリック計測箇所の要素毎に設定する内容が異なります。
[赤字部分]adlpoMainの第1引数「cv」はコンバージョンポイント名になります。判別しやすい名称を設定することをお勧めします。コンバージョンポイント名は、半角英数字、または「_」(アンダーバー)にて設定してください。なお、大文字小文字は区別されません。
・クリック計測箇所がaタグの場合
※aタグにてクリック計測を設定する場合は「noadlpo」を追記する必要があります。
<a noadlpo href="form.html" onclick="adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');">お申込み</a>
・クリック計測箇所がaタグ以外の場合
<button type="button" onclick="adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');">お申込み</button>
・すでに存在する要素に対しクリック計測を設定する場合
<script type="text/javascript">
※マルチデバイス対応サイトでは、デバイスにより発生するイベントが異なります。詳細は「■マルチデバイス対応サイトでの「クリック」計測について」をご覧ください。
let button = document.getElementById('{対象要素のid}');
button.addEventListener('click', ()=>{ adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon'); });
</script>
例)サイトにすでに存在するボタン(id = cta_btn)に、クリック計測を設定する場合
ワンコード実装用エディターの場合
ワンコード実装用エディター設定に、クリック計測箇所にクリック時の処理を設定してください。なお、クリック計測箇所の要素毎に設定する内容が異なります。
[赤字部分]adlpoMainの第1引数「cv」はコンバージョンポイント名になります。判別しやすい名称を設定することをお勧めします。コンバージョンポイント名は、半角英数字、または「_」(アンダーバー)にて設定してください。なお、大文字小文字は区別されません。
・クリック計測箇所がaタグの場合
※aタグにてクリック計測を設定する場合は「noadlpo」を追記する必要があります。
<a noadlpo href="form.html" onclick="adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');">お申込み</a>
・クリック計測箇所がaタグ以外の場合
<button type="button" onclick="adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');">お申込み</button>
・すでに存在する要素に対しクリック計測を設定する場合
let button = document.getElementById('{対象要素のid}');
※マルチデバイス対応サイトでは、デバイスにより発生するイベントが異なります。詳細は「■マルチデバイス対応サイトでの「クリック」計測について」をご覧ください。
button.addEventListener('click', ()=>{ adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon'); });
例)サイトにすでに存在するボタン(id = cta_btn)に、クリック計測を設定する場合
※計測箇所が複数存在する場合も1つのクリエイティブにて対応可能です。詳細は「■計測箇所が複数存在する場合の対応について」をご覧ください。
- キャンペーンを作成し、1にて作成したエリアに2のクリエイティブを設定後、稼働してください。稼働後に計測タイミングの操作を行うことで、対象計測タイミングのコンバージョンポイントが認識されます。その後、キャンペーンを編集し、認識されたコンバージョンポイントを設定してください。
【滞在時間】
以下手順にて設定してください。
- ワンコード実装にて、エリアのワンコード条件を登録し、ワンコードルールの設定後、対象ページにワンコードタグを設置してください。
詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
- クリエイティブ個別登録の「HTMLエディター」または「ワンコード実装用エディター」にて、JavaScriptを実行するクリエイティブを登録してください。
※ページ内の可変要素のクリエイティブに対して設定を追加することも可能です。
HTMLエディターの場合
HTMLエディター設定に、以下、滞在時間を計測する処理を設定してください。
[青字部分]setTimeoutの第2引数「30000」は滞在時間をミリ秒で設定してください。「30000」ミリ秒は「30」秒となります。
[赤字部分]adlpoMainの第1引数「cv」はコンバージョンポイント名になります。判別しやすい名称を設定することをお勧めします。コンバージョンポイント名は、半角英数字、または「_」(アンダーバー)にて設定してください。なお、大文字小文字は区別されません。
<script type="text/javascript">
setTimeout(function(){ adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon') }, 30000);
</script>
例)サイトに15秒滞在したユーザーを計測する場合
ワンコード実装用エディターの場合
ワンコード実装用エディター設定に、以下、滞在時間を計測する処理を設定してください。
[青字部分]setTimeoutの第2引数「30000」は滞在時間をミリ秒で設定してください。「30000」ミリ秒は「30」秒となります。
[赤字部分]adlpoMainの第1引数「cv」はコンバージョンポイント名になります。判別しやすい名称を設定することをお勧めします。コンバージョンポイント名は、半角英数字、または「_」(アンダーバー)にて設定してください。なお、大文字小文字は区別されません。
setTimeout(function(){ adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon') }, 30000);
例)サイトに30秒滞在したユーザーを計測する場合
※計測箇所が複数存在する場合も1つのクリエイティブにて対応可能です。詳細は「■計測箇所が複数存在する場合の対応について」をご覧ください。
- キャンペーンを作成し、1にて作成したエリアに2のクリエイティブを設定後、稼働してください。稼働後に計測タイミングの操作を行うことで、対象計測タイミングのコンバージョンポイントが認識されます。その後、キャンペーンを編集し、認識されたコンバージョンポイントを設定してください。
【スクロール】
以下手順にて設定してください。
- ワンコード実装にて、エリアのワンコード条件を登録し、ワンコードルールの設定後、対象ページにワンコードタグを設置してください。
詳細は「ワンコード実装」をご覧ください。
- クリエイティブ個別登録の「HTMLエディター」にて、JavaScriptを実行するクリエイティブを登録してください。
※スクロールによるコンバージョン計測では、別途jQuery(バージョン1.2.5以上)が必要となります。
※ページ内の可変要素のクリエイティブに対して設定を追加することも可能です。
HTMLエディター設定に、①jQueryの読み込み、②スクロールを計測する処理を定義する必要があります。
①jQueryの読み込み
※すでにjQueryを使用されているサイトでは、追加する必要はありません。jQueryの読み込みを複数設定した場合、サイトが正常に動作しない可能性もありますのでご注意ください。
※jQueryのバージョンは1.2.5以上をご利用ください。公式サイトにてCDN経由で利用できるURLが公開されています。
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.4.min.js"></script>
②スクロールを計測する処理
[青字部分]if文の判定に使用している値(係数)「1」はスクロール位置のパーセンテージを数値で示しています。「1」の場合は「100」%になり、「dlpocvScrollCv」の表示位置までスクロールが到達した場合に計測する仕組みとなります。
[赤字部分]adlpoMainの第1引数「cv」はコンバージョンポイント名になります。判別しやすい名称を設定することをお勧めします。コンバージョンポイント名は、半角英数字、または「_」(アンダーバー)にて設定してください。なお、大文字小文字は区別されません。
<div id="dlpocvScrollCv" style="display:none;"></div>
※サイトによっては、jQueryが読み込まれていない段階でスクロールを計測する処理が実行されたために「$ is not defined」エラーが発生する場合があります。その場合は、onloadイベント使用し、ページ全体が読み込まれた後に、スクロールを計測する処理を実行するようにしてください。以下、onloadイベントを使用した際のスクリプトになります。
<script type="text/javascript">
$(function(){
$(window).bind("scroll.dlpocvscrollcv resize.dlpocvscrollcv", function(){
if($(window).scrollTop() + $(window).height() >= Math.trunc($("#dlpocvScrollCv").position().top * 1)){
$(window).unbind("scroll.dlpocvscrollcv resize.dlpocvscrollcv");
adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');}});});
</script>
<div id="dlpocvScrollCv" style="display:none;"></div>
<script type="text/javascript">
window.onload = function(){
$(window).bind("scroll.dlpocvscrollcv resize.dlpocvscrollcv", function(){
if($(window).scrollTop() + $(window).height() >= Math.trunc($("#dlpocvScrollCv").position().top * 1)){
$(window).unbind("scroll.dlpocvscrollcv resize.dlpocvscrollcv");
adlpoMain('cv','pr=cv','img=beacon');}});};
</script>
例)サイトの真ん中までスクロールしたユーザーを計測する場合
※計測箇所が複数存在する場合も1つのクリエイティブにて対応可能です。詳細は「■計測箇所が複数存在する場合の対応について」をご覧ください。
- キャンペーンを作成し、1にて作成したエリアに2のクリエイティブを設定後、稼働してください。稼働後に計測タイミングの操作を行うことで、対象計測タイミングのコンバージョンポイントが認識されます。その後、キャンペーンを編集し、認識されたコンバージョンポイントを設定してください。
■ダイレクトコード実装
ダイレクトコード実装での実装方法は「ダイレクトコード実装」をご覧ください。
設定時のワンポイント
■Visualキャンペーン作成にてキャンペーンを作成する場合
Visualキャンペーン作成では、クリエイティブを「ビジュアルエディターで編集」する際に、「JSタグの追加」にてJavaScriptを設定することが可能です。「JSタグの追加」を使用して、「クリック」「滞在時間」「スクロール」計測用のスクリプトを実行するコードを設定することで、上記ワンコード実装の設定手順にて示したクリエイティブを直接実装することができます。
図4-1:Visualキャンペーン作成/クリエイティブ編集の「JSタグを追加」
■マルチデバイス対応サイトでの「クリック」計測について
WEBサイト上、PCなどの非タッチパネルにてボタンをクリックする場合と、タブレットなどのタッチパネルにてボタンをタッチする場合とでは発生するイベントが異なります。ページ上は同じボタンでも表示するデバイス及び操作によって発生するイベントが異なるのです。
クリック計測を設定する場合、対象となるイベントは以下が挙げられます。
表1:クリック計測 設定イベント一覧
イベント | PC ※非タッチパネル | タブレット/スマートフォン |
---|---|---|
click | クリックした時 | タッチした指を離した時(touchendの後) |
touchstart | × 発生しません | 画面に指が触れた時 |
touchend | × 発生しません | タッチした指を離した時 |
キャンペーン施策によって、どのイベントを使用するかご検討ください。
※touchstart、touchendはタブレット/スマートフォンのブラウザのみで作動します。clickよりレスポンスが早くパフォーマンスが良いため、対象デバイスに特化した施策の場合はご利用をお勧めします。
■計測箇所が複数存在する場合の対応について
同じページ内にて、クリック計測箇所が複数存在する場合や、クリック計測、滞在時間計測、スクロール計測を同時に行いたい場合は、1つのクリエイティブに対象計測タイミングのスクリプトを設定することで実現可能です。
ワンコード実装の場合、「クリック」「滞在時間」「スクロール」はいずれも同様の手順で設定を行います。
【手順】
- エリアのワンコード条件を登録、ワンコードルールの設定、対象ページへのワンコードタグの設置
- 対象計測タイミングのクリエイティブ登録
- キャンペーンを作成し、2のクリエイティブを設定後、キャンペーンを稼働。稼働後のページにて対象計測タイミングの操作を行うことで、コンバージョンポイントが認識され、キャンペーン編集により認識されたコンバージョンポイントを設定
上記手順より、「2. 対象計測タイミングのクリエイティブ登録」の際に、対象計測タイミングのスクリプトをもれなく設定してください。
※コンバージョンポイント名は対象計測タイミングの内容が判別しやすい名前を設定してください。
※追加要素名(divタグ内のid名)、メソッド名(クリック計測の場合:「function」キーワード以降に設定する名前)、イベント名(スクロール計測の場合:「scroll.」「resize.」以降に設定する名称)は対象計測タイミングごとに一意の値を設定してください。
例)同じページ内に、クリック計測箇所が複数存在する場合
図4-2:複数ボタンに対するクリック計測設定例
例)同じページ内で、クリック計測、滞在時間計測、スクロール計測を実施する場合
図4-3:クリック計測、滞在時間計測、スクロール計測の同時設定例